2023年9月号掲載
「Aさんが〇〇と言っていたから・・」「Bさんが△△と思っているんじゃないか」・・相手が言っていたことや思っているであろうことを慮って、自分の行動が取りにくくなることはありませんか?
自分はこうしたいのに、こうだと思うのに・・・、相手の言動が気になってしまうのですね。それが複数人と関わっていると、さらに複雑になってきます。相手の言動を無視して振る舞うことも出来ない、そうした場合、今後の付き合いもしにくくなる・・・そんなことが頭をよぎることと思います。
そういう状況で、どうしたらスムーズに事が運ぶでしょうか。どうしたら相手を気にすることなく自分の行動がとれるでしょうか。
「。」をつけて考えてみましょう。
冒頭の例で言えば、「A さんが〇〇と言っていた。」「B さんが△△と思っている。」です。「だから」とか、「じゃないだろうか」という接続する言葉が取れますね。そうすると、A さんやBさんと「私」が離れます。離れると、相手の影響を受けにくくなり、自分の言動が取りやすくなるのです。「A さんが〇〇と言っていた。私 はそう思わない。」や、「Aさんが〇〇と言っていた。私は〇△だと思う。」など、「私」がどうしたいか、ということが見えてきます。
ただ、相手と自分を離したからといって、相手を無視するということではありません。相手に巻き込まれることなく自分の考えを表すことができ、行動が取りやすくなるということです。
人との付き合いには何かしらのストレスがかかります。それぞれの感情や価値観が交錯するからです。そういうときは、人と自分は違う。つまり、人と自分の感情や価値観は違うのだと分けて捉えると、交錯したものがほぐれ、物事が先に進みやすくなると思います。
「。」をつけて考えてみましょう。